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2005年11月15日
ヤッシー&塩爺in信州上田(第2回鉄道まちづくり会議)
11月12日長野県上田市にて開催された「第二回鉄道まちづくり会議」
写真が小さいですが講演者は「塩爺」こと塩川正十郎元財務大臣(午前中は田中康夫長野県知事のしなの鉄道についての講演)
昨年は島根県平田市(現在は出雲市に合併)で開催された「鉄道まちづくり会議」。今回は長野県上田市、東京より始発の新幹線に乗り、上田へ。上田からは東急グループの上田電鉄別所線(電車は前の東急池上線と同じ電車)で会場の上田女子短期大学へ。余談ではあるが東急の創立者の五島慶太氏の生地は近くの青木村出身。
上田市の公的支援により存続した「別所線」を中心に、新幹線の平行在来線として分離したしなの鉄道についてはヤッシーこと田中知事自らが経緯を解説。
別所線の将来を考える会・銀河線再生ネットワーク(北海道)・貴志川線勝手連(和歌山)・富山県交通政策研究グループ・かしてつ応援団(茨城)・そして雷都レールとちぎ(宇都宮市)。これまでとこれからの鉄道についての講演。今、鉄道は地方が「熱い!」。
鉄道に対する公的支援についての認識の違いによって存廃が決まる現実を変えることが必要であることを改めて認識すると共に、各地域のネットワークが短期間の間に出来上がったことは逆に存廃問題が一気に噴出した証拠だと考える。それだけ真剣な地域運動の成果だと思う。単なる廃止反対運動や懐古的及び趣味的な活動ではここまで行かなかったと考えている。
しかし、私は存続することだけを考えているわけではない。存続しなかったとしても鉄道の廃止問題が地域について考えるきっかけになったのではないかと考えている。また、存続すればいいというものでもない。存続してからが本当に地域にとって必要な交通インフラとして市民に認識されなければ時間が経てば同じ結末を迎えることは明白である。
少子高齢化が都会よりも急激に進行する地方においてコンパクトシティ化は急務である。車でしか通勤・通学・買物・通院できない社会は「選択できない社会」だと考える。地方が変わらなければ日本は変わらない。都市は地方があるから成り立つことを忘れてはいけない。
賛否両論あるが「国土の均衡ある発展」と田中角栄首相は提起した。しかし、現在は逆行している。「国敗れて山河あり」ではなく「国敗れて道路とハコ物」が現実のものとなりつつある今、本物の政治が必要だ。
多くの地域の方との出会いが今の活動を支えている。市民活動で地方に行くのは楽しい。真剣に取り組む仲間がいるから。帰りは仲間と共に上田駅より高速バスにて帰路に着く。
☆ご案内(再)☆(私も執筆協力しています。)
「どうする?鉄道の未来-地域を活性化するために」http://www.ryokufu.com/ryokufu-home.html(出版社…緑風出版)
投稿者 Tsuguaki : 2005年11月15日 22:50
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