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2005年03月04日
学生時代から「業界人」になることの恐ろしさ
昨日、西武グループの堤前会長が証券取引法違反容疑で逮捕されたが、私はこの問題の本質は鈴木宗男前代議士が政治資金規正法などで逮捕されたことと同じではないかと考えている。共通して言えることはそれぞれ学生時代から「観光業界」と「政治業界」に入っていることが挙げられる。当人としては必死になって地位を築いてきたのだと思うし、その生き様には一人の人間として感動を覚えるものであるが、その中には完全に欠落している視点がある。それは「周りの状況」を見ていないと言うことだ。時代の変化、法律の変化、取り巻く人がどう考えているかが無視されている。この地位まで上がれば考えなくても良かったともいえるのだが。
私は「政治業界」は大学を出てから関わっているのだが、学生からそのまま秘書等になって「政治業界」に入ることはあまり感心しない。全てとは言わないが、「それだけ」しか知らないで済んでしまう傾向が日本には多いように思われる。例えば大学の「教員課程」のみで教師になること、崩れつつあるが「終身雇用」でひとつの会社しか知らなくても人生を終えることができること。しかし、同じ発想で群れることが明日を約束しない時代になった。それぞれが本当に同じなのか自問自答する余裕も必要も無かったのかも知れないが。
一人一人の価値観の違いを認め合いそれぞれが知恵を出し合い、組織・社会を創りあげていく真の「集団社会」を日本は構築する必要がある。日本は「集団社会」とよく言われたが、本質的な「集団社会」ではないのではないかと考えている。
投稿者 Tsuguaki : 2005年03月04日 00:22
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